脱毛用のキセノンランプ

現在、もっとも多くの方が利用しているのが、光脱毛だと思います。脱毛サロンや家庭用脱毛器はこの方式ですね。

ライトが黒いメラニンに反応して発熱し、毛根にダメージを与える云々……。という原理はどこかで目にしたことがあると思います。でも、そもそも脱毛用ライトとはどんなものなのか、気になったことはないですか。ライトの原理まで知っておくと、より安全に脱毛ができると思いますよ。



光脱毛に使用されているのはキセノンランプという放電管です。希ガスのキセノンを封入したガラス管に電流を流して発光させるもので、この仕組みは蛍光管と同じですね。

電気を流すと−極から+極へ向かって電子が飛びます。飛び出した電子は、途中で管の中を漂っているキセノンの原子と勢いよく衝突し、それによってキセノン原子は高いエネルギーを帯びます。(これを励起状態といいます)励起状態というのは原子にとって不安定な状態なので、原子はたまったエネルギーをすばやく放出します。このときにエネルギーが光に変換され、発光が起こるのです。

発光した時点で、キセノンランプの役割は終わりです。あとは脱毛器のカートリッジに取り付けられたフィルターが、脱毛に適さない波長をカットし、そうして肌に照射された光をメラニン色素が吸収して勝手に発熱します。

キセノンランプの作る光は均一な波長を持っており、これは太陽光に性質が近いのです。太陽の光をレンズで集めて黒い紙を焦がす実験がありますが、ちょうど同じことがムダ毛の毛根で起こっているわけです。危ないので実際にやってみるのはすすめませんが、家庭用脱毛器を黒い紙に向かって照射するとかなりの熱を作ることが可能なはずです。

キセノンランプは自然光に近い、しかも非常に明るい光が得られるために、発明された当初の1940年代にはまず、舞台の照明として活躍していました。現在一番身近なところでは、カメラのストロボに使用されているのがキセノンランプですね。でもストロボを脱毛器の代用品に……というのは無理ですよ。ストロボをまともに見てしまっても残像が残る程度ですが、脱毛器のライトは後遺症が残るリスクがあります。エネルギーがまるで違うのですね。間違うと網膜が火傷するほどの光量ですから、あらためて、扱いには注意してくださいね。

 

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